Career Step

キャリアを知る

「5ゲン主義」「協働する力」を武器に
世界一の貨物ハンドリング会社へ。

竹内 範充

Norimichi Takeuchi

総務部付
日本航空(株)貨物郵便本部 貨物路線部
路線室 拠点管理グループ(出向)

1999年入社

1999年成田空港の輸出部門に配属。貨物の積み付けを指示するフライトコントローラーやデスク業務に従事
2008年輸出部門の間接業務へ異動
2011年リーダー昇格。企画部門へ異動
2015年羽田空港の国際貨物ターミナル会社へ出向。同社のJAL便輸出貨物ハンドリングを受託する羽田事業部を立ち上げ
2019年管理職昇格
2021年(株)JALカーゴハンドリングへ出向
2022年日本航空(株)貨物郵便本部へ出向
※所属部署・役職はインタビュー当時のものです。

Step 01

入社 10年目
輸出部門
貨物に込められた想いに
全力で応え、安全・確実・迅速に
目的地まで届ける。

国際航空物流の日本における玄関口である成田空港で最大の取扱物量シェアを獲得していた当社でプロになり、人々の生活を支えたいと考えて入社しました。入社して10年間は、成田空港の輸出部門に所属。お預かりした貨物を安全・確実・迅速に目的地までお届けするため、航空機へ搭載するコンテナ等の輸送用器材へ貨物の積み付けを指示するフライトコントローラーや、特殊貨物の輸送方法をプランニングするデスク業務に携わりました。10年の間には、最先端の工業製品や医薬品、採れたての生鮮食品だけでなく、競走馬やヘリコプターなど、入社前には想像もしていなかった特殊輸送にも関わりました。業務を通じて認識したのは、目の前にあるのは単なる貨物ではなく、お客さまの想いであること。その想いに応えるためには、輸送に関わる全員が最高のチームワークで対応することが絶対条件であることを学びました。

Step 02

10年目 17年目
業務・企画部門
プロの知恵と技を結集し、
上屋移転プロジェクトを完遂。

10年目からは日々のフライトに携わる業務を離れ、運用調整や対外窓口業務などに従事しました。印象に残っている業務は、荷さばきを行う上屋の再編プロジェクトにリーダーとして取り組んだことです。配属5年目に、当社の上屋があった地区に成田空港第3ターミナルの建設が決定し、当社施設の移設・統廃合を行うことになりました。大変だったのは、当社の動きにあわせて関係するお客さまの施設・設備の移設も必要になり、そのサポートのためにネットワークなどのIT関連や建設などの知識が不可欠だったことです。この難題を乗り越える力になったのが、グループ内のチームワークです。当社およびJALグループには優秀なSEや一級建築士など、各分野のプロがいます。「絶対にやり遂げたい!」という強い意思を発信すると、そのプロたちがチームに加わってスキルを存分に発揮してくれ、計画通りにプロジェクトを完了させることができました。現業部門にいた時は1日サイクルの仕事がメインでしたが、業務・企画部門ではこうした業務を通じて、長期スパンの仕事に取り組むノウハウを習得できました。

Step 03

17年目 23年目
羽田部門立ち上げ
プロジェクト推進ノウハウを
活かし、羽田の
新規事業部門を立ち上げる。

17年目に羽田空港の国際貨物ターミナル会社に出向し、JAL便の輸出ハンドリング業務に携わりました。その後、出向メンバーの増員があり、業務全体の受託が決定。私もプロジェクトに参画し、受託業務部門を「羽田事業部」として発足させました。その後管理職に昇格し、グループ長として組織運営を担いました。それまでの当社は、成田空港で自社施設というハードを利用し、ソフトとして航空会社の国際航空貨物出発・到着の全業務をビジネス展開していました。羽田事業部は、提携先の施設というハードの中で、展開ビジネスも輸出ハンドリングというソフトの一部にフォーカスしたもの。さらに、羽田空港は24時間空港であることから、新しい勤務形態の整備など、新たな環境に適合した体制をゼロから構築することが必要になりました。ここで活きたのが、業務・企画部門の経験を通じて得たプロジェクト推進ノウハウです。社内関連部門とのチームワークはもとより、ゴールを目指して提携会社との調整を綿密に行うことで、すべての課題をクリアすることができました。これにより、当社が持つソフトの一部分を事業化する新たなビジネスモデルの構築ノウハウを確立できました。

Step 04

23年目 24年目
JCH出向・JAL出向
グループ会社の部長に就任。
現場の大切さを学び直す絶好機に。

23年目にグループ会社のJALカーゴハンドリング(JCH)に出向しました。このときに戸惑ったのが、部長職としての出向だったことです。歴代の部長は大先輩ばかり。私に務まるのか不安でしたが、自分流の部長像確立を目標に掲げて日々の業務に取り組みました。JCHの主な業務は、フォークリフトや特殊車両を操作して貨物を航空コンテナなどの輸送用器材に積み付ける荷役業務です。そこで私も現場に出て皆と目線をあわせ、一緒に汗をかきながら、積極的にコミュニケーションを取るようにしました。さらに、社員主導での業務の課題発見から改善、模範作業の映像化による標準化、フォークリフト大会の実施などを通じ、JALグループ唯一の国際貨物荷役会社としての技術向上に励みました。とくにこの出向が有意義だったと感じているのは、当社の社長がよく口にする「5ゲン主義」を学び直す機会になったことです。5ゲン主義とは、現場・現物・現実・原理・原則に則って行動・判断する考え方。現場には、机上の理論や経験則だけでは見えないリアルがあります。その動きを捉えて最適な戦略を実践する意義を再確認する、とてもよい機会になりました。
そして今はJAL貨物郵便本部へ出向し、JALCARGOの重要拠点空港貨物部門の運営支援を担当しています。各拠点の考え・意向を汲みつつ、JAL本社の視点でより強い運営体制を構築していく。これまでの成田空港、羽田空港、JCG、JCHでの経験をフル活用し、さらに知恵を絞って対応することが日々求められます。責任と大きなやりがいを感じながら、JALの貨物郵便事業と、世界一の貨物ハンドリング会社を目指すJCGの発展に貢献できるよう努力しています。