Interview 02

「当たり前」と思わない
「しょうがない」で済まさない
その先に新たな成長がある。

浅見 群

Gun Asami

企画部 企画・営業グループ

2018年入社

1年目輸出・郵便事業部輸出第2部 フライトグループ第1チームに配属
2年目輸出・郵便事業部輸出第2部 フライトグループ第2チームへ異動
3年目輸出・郵便事業部輸出第2部 フライトグループ第3チームへ異動
5年目企画部企画・営業グループへ異動
※所属部署・役職はインタビュー当時のものです。

Chapter

01

航空×物流の可能性を感じて
国際航空貨物の世界へ。

航空機が好きで、航空機を活用したビジネスに携わりたいと考えていました。そのためには航空機の仕組みを理解することが先決だと考え、大学は機械科学・航空学科へ進学しました。さまざまな輸送機関の中で航空機が持つ唯一無二の強み、それは遠隔地までの高品質な輸送が短時間で行えることです。航空×物流の可能性は無限に広がっていると感じたことから、国際航空貨物輸送の世界の門をたたくことを決めました。中でも当社に興味を持ったのは、航空機を保有するJALを核としたグループ内の事業の広がりとその業務範囲の幅広さを感じたこと。また、最終的に当社へ入社する決め手になったのは、JALグループ独自の企業理念でした。1行目で「全社員の物心両面の幸福を追求」と宣言していることに新鮮な驚きを感じたことを、鮮烈に覚えています。入社して4年間は、輸出業務部門に所属。お客さまからお預かりした貨物を航空機にて安全・正確に目的地までお届けするためのプランニング業務などに取り組んでいました。現在所属している企画部企画・営業グループは、当社の経営管理も担う部署です。ここで私は、輸出部門とロジスティック部門の収支管理を主に担当。事業の健全性を高めるための施策を、関連部門と協力して推進しています。

Chapter

02

「コロナ禍だからしょうがない、
改善できなくて当たり前」への疑問符。

企画部への異動で大きく変わったのは、会社の動きを数字で意識するようになったことです。数字で事象を見る姿勢を身に付けたことで、発想法も変化しました。そのきっかけになったのは、当社が業務を請け負っている外国航空会社さまの貨物輸送用コンテナが、成田空港に偏在している状況への対応です。通常なら、輸入貨物を取り降ろしたコンテナは輸出貨物を積んで送り返すのですが、コロナ禍で運航便数が激減して輸出貨物の供給スペースが不足した影響で、貨物輸送用器材のうち搭載効率の高いパレットの使用率が高まり、コンテナは溜まる一方に。その結果、増え続けるコンテナ保管場所の使用料が当社の収支を圧迫していたことから、状況改善に取り組もうと考えました。まずは状況を把握するため、周囲へのヒアリングを行い、関連資料を調べてみました。すると、以前も改善に着手したものの解決策が見つからず、現状維持の状態が続いていました。「しょうがない」と思われていたのです。しかし、私はあきらめきれず、解決策を探ってみたところ、JALのネットワークでコンテナを移送できるルートが見つかったのです。計画を具体化する過程では予想外の問題が頻発したものの、海外を含むJALグループのネットワークを最大限に活用することで、コンテナの海外移送が実現しました。この経験から、徹底的に確かめてみるまではあきらめないこと、「現状が当たり前」と鵜呑みにしないことの大切さを実感。収支管理でも世の中の景気が低迷しているから「しょうがない」とあきらめるのではなく、「どうすればいいか」と踏み込めるマインドが身に付き、実践しています。

Chapter

03

空港事業全体の視点から、
航空貨物の新しい可能性を探求。

今後の目標として見据えているのは、当社のブランド力をより高めることです。そのために、あえて貨物以外の業務にも携わりたいと考えています。当社には、国際航空貨物輸送に精通しているプロフェッショナルが大勢います。しかし、当社だけで国際航空貨物輸送サービスを形にすることはできません。数多いJALグループの仲間とバトンをつなぐことで、お客さまの期待に応えることが実現できているのです。そこで、当社業務の前工程と後工程を手掛けているJALグループ各社の業務に携わり、国際航空貨物輸送の全体像を理解したい。さらには、貨物だけにとどまらず、空港事業全体を俯瞰する視野も身に付け、高い視座から多角的に見据えて、これまでの貨物事業にとらわれない、新たな可能性を発見したい。その実現に向けた提案から実施に取り組むことで、当社の成長、さらにはJALグループ全体の成長に貢献したいと思っています。